DIPSW設定を “bootloader menu” (参照: ブートデバイスの選択およびコンソールの切替 (DIPSW 設定)) で起動するか、
自動起動を停止させた後で“exit” と入力することでメニュー画面へと遷移します。
NAND Flashをrootfsとして起動します。
DIPSW設定を “NAND Flash(切り戻し有)” にした時と同じ動作となります。
NAND FlashのKernelを使用して、NFS rootで起動します。
USBに挿入したストレージデバイスをrootfsとして起動します。
DIPSW設定を “USB (/dev/sda1)” にした時と同じ動作となります。
bootloaderの各種設定ファイルの編集メニューへ遷移します。
詳細については後述します。
bootloaderのプロンプトへ戻ります。
リセットを行います。
EthernetのMACアドレス設定などの編集を行うエントリです。
MA-E3xxではEEPROMに保持している内容を使用するため、編集を行う必要はありません。
基本的な設定をカスタマイズするエントリです。 下記項目を準備してあります。
項目 | 内容 | 設定可能な値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
global.autoboot_timeout | bootloaderの自動起動タイムアウト時間(秒) | 0以上 | 2 |
manual_mtd | NAND Flashの自動構成を行わない | 0,1 | 0 |
firmware_pages | ファームウェアの面数 | 1,2 | 2 |
overlay | オーバーレイ領域に利用するメディアの固定 | tmpfs,mmc | 自動選択 |
overlay_driver | オーバーレイ領域に利用するファイルシステム | aufs,overlayfs | aufs |
console_internal | Kernelのconsoleを外部に出力しない3) | 0,1 | 0 |
下のようなエディタが起動します。
コピー・ペーストなど、高度な機能はありません。
編集が終了したら Ctrl-D で保存して終了、Ctrl-C で変更を破棄して終了となります。
編集内容を保存する場合、“5: Save settings” を実行します。
shellでは、ファームウェアの更新や、Linuxの起動パラメータをマニュアル設定しての起動などが可能です。
例として、SDカードに導入したDebian/GNU Linuxをroot filesystemとして起動してみます。
ブートローダのshellで、以下のように入力します。
barebox@plum-ma[1GiB]:/ global.linux.bootargs.dyn.root="root=/dev/mmcblk0p1 rootfstype=ext4 rootwait" barebox@plum-ma[1GiB]:/ bootm /dev/ubi0.kernel.0 -o /dev/spi.dtb.0
“global.linux.bootargs.dyn._xxx_” の形式で設定した環境変数が、全て結合されてKernel command line引数として渡されます。
“bootm” コマンドで、
を指定して起動させます。
bootmの書式は下記のとおりです。
barebox@plum-ma[1GiB]:/ help bootm Usage: bootm [OPTIONS] image Boot an application image. -c crc check uImage data -d dryrun. Check data, but do not run -r <initrd> specify an initrd image -L <load addr> specify initrd load address -a <load addr> specify os load address -e <ofs> entry point to the image relative to start (0) -o <oftree> specify oftree -v verbose
上の例では、本体フラッシュメモリに格納されたKernelとDeviceTree blobを使用して起動していますが、
SDカード上に置いてあるものを使うこともできます。
Debian (Jessie) が起動しました。