出荷時状態での起動

オーバーレイ領域に保存したデータをリストアせず、出荷状態のファームウェアだけで起動する方法です。
必須のパッケージを消してしまった等で起動しなくなった場合に、元の状態にもどすことができます。

方法は、『INITスイッチを押しながら電源をONする』、です。


INITスイッチが押されていることが認識されると、LED の3番目が緑に点灯します。

動画版


起動完了すると、初期化された状態となっています。

『初期化された状態』といっても、オーバーレイ領域に保存したファイルを書き戻していない、というだけですので、
間違えて初期化ボタンを押しながら起動してしまった、という場合には、そのまま電源をOFFすれば問題ありません。

また、オーバーレイ領域は自動で消去しませんので、本当に初期化して良い場合には、
オーバーレイ領域のファイルを消去する必要があります。

user1@plum:~$ ls -l /rw.tmpfs/.overlay/
total 448
-rw-r--r-- 1 root root   1060 Mar 25 12:11 overlays_etc.tar.xz
-rw-r--r-- 1 root root   8044 Mar 25 12:11 overlays_home.tar.xz
-rw-r--r-- 1 root root  30860 Mar 25 12:11 overlays_log.tar.xz
-rw-r--r-- 1 root root 413032 Mar 25 09:25 overlays_other.tar.xz
user1@plum:~$ 

これらのファイルを消去します。

user1@plum:~$ sudo rm /rw.tmpfs/.overlay/overlays_*
[sudo] password for user1: 
user1@plum:~$ ls -l /rw.tmpfs/.overlay/
total 0
user1@plum:~$ 

これで完全に出荷状態に戻すことができます。