====== SDカードからのブート ====== MA-E3xxシリーズは、オンボードフラッシュメモリ(SPI Flash)からだけではなく、\\ SDカードからのブート(MMC boot)も可能です。 この方法では、PCでのHDDからの起動のように、ブートローダーからファイルシステムまで\\ SDカード上のものを使用してブートしますので、 * 本体のファームウェアに依存しない環境を作る * 本体のブートローダーが破損してしまった場合のリカバリ といったことが可能となります。 \\ ===== 準備 ===== ブート可能なSDカードには、条件があります。 * 1番目のパーティションが、FAT であること(FAT32 も可) * 1番目のパーティションに、**Active フラグ** がセットされている(ブート可能)こと * 1番目のパーティションに、ブートローダーの2つのファイルがあること 市販されているSDカードには、先頭パーティションに Activeフラグ がついていませんので、\\ * fdisk (Linuxで行う場合) * diskpart (Windowsで行う場合) などを利用して先頭パーティションに Activeフラグをつける必要があります。\\ fdiskを利用する方法は一般的ですので、ここでは diskpart での方法を紹介します。 \\ ==== diskpartでActiveフラグをつける ==== WindowsマシンにSDカードを挿入し、diskpart コマンドを起動します。 {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_03.png|}} \\ 下のように、ディスク選択 => パーティション選択 => アクティブとしてマーク の順にコマンドを入力します。 {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_04.png|}} \\ 終了するには、"EXIT" と入力します。\\ これで、MA-E3xxでブートできるSDカードが準備できました。 \\ ===== ブートローダーのファイルの入手 ===== [[download_software:mae3xx:start]] のページの、"Bootloader image for MMC boot" にある、\\ {{:download_software:mae3xx:bootloader.zip|}} ファイルをダウンロードします。 展開すると、以下のように2つのファイルが入っています。 {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_00.png?600|ZIPファイルの中身}} \\ ===== SDカードにコピー ===== この2つのファイルを、用意したSDカードにコピーします。 {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_01.png?600|SDカードにコピー}} \\ ===== 本体の設定と起動 ===== DIPSW の 4番 を ON にし、SDカードを挿入して電源をONします。 {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_02.jpg?600|DIPSWを設定}} \\ {{:mae3xx_ope:boot_from_mmc:boot_from_sd_05.png|}} "booting from MMC" と出力されており、SDカードから起動できました。